スマホのビジネストレンドは?

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アップルの売上不振の話がハイテク市場を震撼させました。誰もが安心して見ていた新型iPhoneの販売が伸びなかったからです。確かに初代iPhone登場からの10年間は、新しいiPhoneが市場に投入される度に、消費者は飛びつくように新型に買い替えていたため、それを受けてアップルの株価は右肩上がりにあがり時価総額も増え続けました。

ここで投資家として考えなくてはならない問題は、この先、iPhoneすなわちスマホが引き続き伸び続ける「右肩上がりのビジネストレンド」なのかどうかということです。もし、変わらず右肩上がりのビジネストレンドであるならば、このアップル株の下落は絶好の買い場ということになります。周辺銘柄もきっとそうでしょう。

 

ビジネストレンドとして、携帯電話とスマホのそれは約30年にも及ぶ長い右肩上がりのトレンドを築いて来ました。それは常に消費者が「今に感動し、満足する」一方で、常に「次なる欲求、ニーズ」を感じ続けていたからです。

先日のセミナーでお伝えした通り、この30年間、人間は次々と新たな欲望を携帯電話やスマホにぶつけてきました。そしてエンジニア達は見事にそれに応えてくれ、消費は自ずと喚起されました。

簡単にその「右肩上がりのビジネストレンド」を絵にすると上図のようになります。

このビジネストレンドがこのまま右肩上がりのままでいられるかどうかを判断する方法は、少なくともこの10年間にiPhoneやスマホが私たちを喜ばしてくれたような感動が続くのか、それは私たちがこの先、スマホに何を欲するか、そういう欲望、買い替えたくなるニーズがあるのかどうか、ということです。

 

小手先のアプリ投入という程度では多分駄目でしょう。何故なら、もうスマホは安い買い物では無いからです。10万円以上を払っても欲しいものでなくてはなりません。

 

残念ながら、私には今現在、スマホに求めたい今以上のサムシングはありません。

ただ、ありがたいことに、この携帯やスマホがもたらした情報通信革命は、どうやら姿を変えて、より大きな世界へと展開していきそうだと、いつもの株活の中でみつけました。

 

ビジネスショウに遊びに行くことをセミナーでもお勧めしましたが、今週出掛けたビジネスショウで私ははっきりと確信しました。この延長線上にある次の「右肩上がりのビジネストレンド」ががっちりとあるということです。